踏切にて

会社を抜けて歯医者に行きそのまま昼休みを使い、居候をさせてもらっている友人の家に片道30分をかけて忘れた携帯電話を取りに行く、という社会人としてそれはどうなのかという行動をして社へ帰る途中、小雨の降る中をエリート進学校の制服を着た体格が良いというか小太りのおっさんみたいなスポーツ刈りの、高校生のくせにやたら貫禄のある男の子がリュックサックを背負って骨が一本だけ折れている黒い色をした折り畳み傘をさして踏み切りを渡っていたんですけど、ただ踏み切りを渡っているだけでも様になってるなあ。と思いました。自分の存在価値というものを見直させていただく、というありがたい経験をさせていただきました。どうもありがとうございました。